<手順9>敷金を取り戻せ!引越し当日も部屋をキレイに掃除する
大きな家具を運び出すと、今まで掃除できなかった箇所を掃除できるようになります。
「うわぁ・・・」
数年ぶりに見た家具の裏側。思った以上に汚れていたりして、ビックリするかもしれませんね。
荷物の運び出しは引越し業者さんにおまかせして、あなた自身はどんどん掃除をすすめていきましょう。
なぜ引越しするのに掃除しなくちゃいけないのか?
ちなみに、なぜ掃除しないといけないのかというと、ひとことで言えば「敷金対策」です。
敷金とは、家賃滞納などがあった場合の保証金として最初に支払うものです。なので、原則としては、退去後に全額返金されることになっています。
しかし、住人の過失やミスで、限度を超えて損傷させたり汚したりしたと判断されると、リフォーム代やクリーニング代を、敷金から差し引かれてしまいます。
そのため、普段から部屋を大切に使っていたというアピールのために、最低限の掃除をする必要があるわけです。
引越し前の掃除はどの程度しなくちゃいけないのか?
敷金対策として最低限の掃除が必要というのは分かったとして、ではどの程度の掃除が必要かというのは悩むところかもしれません。
一般論で言えば、ピッカピカに磨き上げる必要はありません。というのも、引越しの当日はそこまで時間的な余裕がないからです。
ですが、「目立つ汚れ」はそのままにしないのが、敷金を多く取り戻すための大前提だと思います。
時間が限られている中で、できる限りのことをやるということです。
畳・床 |
掃除機をかけるのはもちろんですが、固く絞った雑巾で、かるく拭いておくことをおすすめします。表面のざらつきがなくなるので、しっかり掃除している印象が強まります。 |
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キッチン |
最低限、水回りのぬめりをとっておきましょう。また、ちょっとしたスキマに詰まってるゴミも、細い棒でかき出しておくといいです。蛇口などの光りものを、かるく磨いておくとなおいいです。 |
お風呂・トイレ |
最低限、水回りのぬめりをとっておきましょう。また、カビ専用の洗剤を使って、できる範囲でカビをとっておくといいです。髪の毛などのゴミも、きちんと拾っておきましょう。 |
壁・天井 |
クモの巣などはきちんとハタキで落としておきましょう。また、目立つ汚れや落書きなども、できる範囲で落としておきましょう。日光による自然な経年劣化は問題ありません。 |
ベランダ |
木の葉や鳥の糞など、目立つ汚れやゴミは落としておきましょう。また、バケツで水をかけて、泥を洗い流しておきましょう。ステンレスの柵も、雑巾で拭いておくといいです。 |
窓ガラス・鏡 |
窓ガラスは、可能であれば、内側だけでなく、外側も拭いておくことをおすすめします。また、網戸にも雑巾をかけておくといいです。鏡はアルコール除菌スプレーでキレイにしましょう。 |
換気扇 |
もし、フタを外せるタイプの換気扇なら、中にこびりついた油汚れを落としておくと印象がいいです。完全にキレイにするのは大変ですが、できる範囲でやってみましょう。 |
掃除が終わったら現状を写真に撮っておくこと
掃除が終わったら、最後に写真を撮っておきましょう。
記念写真という意味ではなく、敷金の返済に関連して、大家さんや管理不動産と交渉する場合の証拠・材料としてです。
どうしても残ってしまった傷や汚れを中心に、たくさん写真を撮っておきましょう。
ちょっと撮りすぎかなと思うくらい、大量に写真を撮って退去することをおすすめします。
そうしておくと、あとから大家さんから電話がかかってきたときに、あれこれ正確に交渉することができて助かるからです。
交渉事はとにかく「証拠」が大切です。
ちょっとめんどくさく感じるかもしれないですが、必ず写真をたくさんとっておくようにしてください。