【引越し節約術】そもそも引越し費用はどうやって決まるの?
引越しに「定価」はありません。「ここからここまで引っ越しするなら定価○○円」なんていう決まりはないわけです。
では、引越しの料金はどうやって決まるのでしょうか?
結論から言いましょう。引越しの料金は次の4つの要素で決まります。
- トラックの使用料
- トラックの燃料費
- 作業員の人件費
- 引越し業者の利益
ということはつまり、引越しの費用を安くするには、これらひとつひとつを安くできないかチェックしていけばいいわけです。
順番に説明します。
引越し費用の節約法1:トラックの使用料を安くする
引越しで使われるトラックには、いろんなサイズがあります。
たとえば、独身男性の近距離の引越しとかだと、軽トラック1台に荷物を全部積めるかもしれません。安いです。
一方で、親子3人くらいのご家庭なら2トントラックとか、荷物の多いご家庭なら4トントラックが必要になるかもしれません。
当然、トラックが大きくなるほど費用は高くなります。
具体的な金額は一概に言えないですが(定価がないので)、2トンと4トンでは10万円ほど変わってくる可能性があります。
なので、トラックの使用料を安くするには、「減らせる荷物は減らす」のが基本的な考え方です。
4トントラックでないと積みきれなかった荷物を、2トントラックでOKな量に減らせれば、かなりの節約になります。
ちなみに、建物の前のスペースが狭い場合には注意が必要です。
たとえば、路上駐車せざるをえないけれど、大型トラックだと他の車が通れなくなってしまうようなケースです。
この場合、たとえば2トントラック1台ですむはずのところを、1〜1.5トンくらいの小型トラック2〜3台に分けて運ばないといけないかもしれません。
当然、台数が増えてしまうと時間もかかるし、費用も高くなる可能性が高いです。
なので、(いま住んでいるところはしかたないとして)引越し先を決めるときには、トラックをとめるスペースを確認しておいたほうがいいでしょう。
引越し費用の節約法2:トラックの燃料費を安くする
トラックはガソリンで走るので、引越し費用にはガソリン代が含まれています。
ガソリンの相場は常に変動していて、高い時期と安い時期があったりします。政治的な影響を受けたり、地政学的な影響を受けることもしばしばです。
もちろん、ガソリンの相場については、私たちにはどうすることもできません。
たまたま安い時期に引っ越すならラッキーですし、たまたま高い時期に引っ越ししなくちゃいけないならアンラッキーということになります。
では、トラックの燃料費は完全に運任せかというと、そんなこともありません。私たちにできることも多少あります。
それは次の2つです。
- 荷物の量を減らす
- 船(フェリー)の利用を相談してみる
さっきの話とも連動しますが、荷物の量を減らせるなら減らしてください。
大型トラックは燃費が悪いので、少しでも小さいトラックで運べるようにしたいところです。
そしてもうひとつが、フェリーを使うやり方です。
つまり、荷物を積んだらすぐフェリーに乗ってもらって、そのまま船で目的地まで行ってもらうわけです。
これなら「燃料費」も「高速道路料金」も発生しないので、かなり安くなる可能性があります。
なので、もし長距離の引越しなら、途中経路にフェリーを組み込めないか、担当者と話し合ってみるといいでしょう。
ひとつ注意点ですが、フェリーの運行時間とのかねあいで、運搬に1日余分にかかってしまうケースもありえます。
その場合には、途中のどこかで一泊して、その日1日のんびり観光にあてるのも楽しいです。つまり、こんな機会でもなければ行かないような地方を観光するわけです。
おいしいものを食べたりして、楽しい思い出ができますよ!
引越し費用の節約法3:作業員の人件費を減らす
引越し費用で大きな割合を占めるのが「作業員の人件費」です。1人1日1万円とか、見積もりに入れられてしまうわけです。
なので、作業員の人数を必要最小限にできないか考えましょう。作業員が1人減れば、それだけで引越し費用が2万円ほど安くなるかもしれません。
作業員の人数を減らすには、何度も繰り返しになりますが、荷物の量を減らせるなら減らしましょう。
あと、足腰に問題ない男性でしたら、自分も作業員の1人としてダンボールを運ぶのもいいかもしれません。(あくまで無理のない範囲で)
そしてもうひとつ!
作業員の人件費は業者によってぜんぜん違います。ちょっと割高(でも作業がていねい)な業者と、割安(でも作業が??)な業者があるわけです。
たとえば、現場に来る作業員が「正社員」ばかりという業者があるとしましょう。
この引越し業者なら、訓練を積んだプロが作業してくれるので安心感があります。作業をいちいち監視してなくても安心しておまかせできます。
ただし、費用は多少お高くなってしまいます。安心料としてしかたないところかもしれません。
一方で、現場に来る作業員が「アルバイト」ばかりの業者があるとしましょう。(実際あります)
もちろんアルバイトとはいっても、責任感の強い人はいます。現場リーダーを任されるような人は特にそうでしょう。
ですが、アルバイトの作業員は、ひとりひとりの能力に大きなバラツキがあるのも事実です。ようするに「当たり外れ」があるわけです。
能力の低い作業員ばかりだと、ひとつひとつの作業に目を光らせてないと心配です。しっかり監視して、ダメなところはいちいち指摘しなくちゃいけません。
そういった意味で、アルバイトばかりの引越し業者は不安な面もあります。ただし値段が安くなるのは魅力的なところです。
といったわけで、正社員かアルバイトかは、どっちがいいという単純な話ではないんですね。どちらもメリット・デメリットがあるわけです。
費用と品質のバランスを考えて、状況に合わせて総合的に判断することになると思います。
引越し費用の節約法4:引越し業者の利益を減らす
引越し業者がこれを読んだらヤバいですね… 怒られちゃうかもしれません(笑)
でも、ここは本音でいきましょう!
業者と消費者はトレードオフの関係にあります。つまり、相手がトクすればこっちがソンして、こっちがトクすれば相手がソンする関係です。
勝ちと負けがハッキリ分かれるシビアな世界なんですね。
で、よくあるのが、引越し業者に言われるがままに契約して、割高な引越し費用を払わされてしまったというケース。
この人たちは「負け組」です。
一方で、うまく価格交渉できれば、乾いた雑巾をギューッと絞るみたいに、引越し業者の利益をカラッカラにすることができます。
つまり、あなたは「勝ち組」になれるわけです。
業者を負かしたからといって、罪悪感を感じる必要はないです!
というのも、あなたの代わりに「負け組」の人たちがたっぷりお金を払ってくれているからです。引越し業者はちゃんと儲かっているわけです。
あなたからお金を取れなくても、トータルでは利益が出ているから大丈夫なんです。
だから「こんなに安くしてもらって悪いなぁ」なんて思わなくて大丈夫。限界ギリッギリまで安くしてもらいましょう!
以上をふまえて・・・
具体的にどうすれば「勝ち組」になれるか説明しましょう。結論から言うと、次のような作戦が効果的です。
たとえば、「アート引越センター」と「サカイ引越センター」の2社に見積もりを出してもらって、ライバル同士で競争してもらうわけです。
その結果、たとえば「アート引越センター」のほうが安かったとしましょう。
そしたら、さらに「アリさんマークの引越社」にも見積もりを出してもらって、「アート引越センター」より安くできるか聞いてみるわけです。
で、どうするか? はい。もうおわかりですよね?
そこからさらに「SGムービング」にも参戦してもらい、さらにさらに「ダック引越センター」にも参戦してもらってください。
すると、最終的に利益ゼロの「原価」に近い金額まで安くなります。
ウソじゃないですよ! 間違いなくそうなります。
このように、複数の引越し業者に見積もりを出してもらって比較する。これが引越し費用を安くするには欠かせません。
見積もり比較をすることによって、あなたの大切な大切なお金を守ることができるわけです。
ちなみに・・・
アート引越センター、サカイ引越センター、アリさんマークの引越社、SGムービング、ダック引越センター、などなどなど・・・
引越し業者は山ほどあります。これら全部にいちいち電話するのって、ちょっとめんどくさいですよね?
でも、安心してください!
自分でいちいち電話するなんて、そんなバカバカしいことしなくて大丈夫です。
今の世の中、こういっためんどくさいことは、代わりにやってくれるサービスがあるものだからです。
具体的には、テレビCMでもよく見かける、こちらの「一括見積もり」を使うのが手っ取り早いです。
使い方は簡単です!
今の住所と、引越し先の住所を入力して送信してみてください。すると、最大10社の見積もりを比較できます。
これでホントに安くなるのかというと、ホントに安くなります。
それはなぜでしょうか? 引越し業者の立場で考えてみれば理由はすぐにわかります。
彼らからすると、あなたは「一括見積もり経由のお客様」ですよね? つまり、「見積もり比較を前提としたお客様」です。
ライバル他社と「金額の勝負」になることを彼らはわかっています。安くなければ負けてしまうことを、痛いほどわかってるわけです。
だから、最初から本気の見積もりを出さざるをえません。彼らもプライドがあるのでライバルに負けたくないんです。
ライバルに負けたら、その営業マンは上司に怒鳴られるでしょう。彼らも必死です。
というわけで・・・
私たちにとって一括見積もりはメリットだらけです。逆に言えば、業者にとっては不利なシステムと言えるでしょう。
こちらはコーヒーでも飲みながら、引越し業者同士の熱いバトルを観戦しましょう。どこまで安くなるか楽しみですね!
引越し費用を安くする方法・まとめ
引越し費用を安くするにはどうすればいいか? 4つのポイントを紹介しましたが覚えられましたか?
せっかくなので、かんたんに復習しておきますね。
まず、引越しの費用は、次の4つの要素で決まります。
- トラックの使用料
- トラックの燃料費
- 作業員の人件費
- 引越し業者の利益
なるべく小さいトラックを使うほうが、使用料も燃料費も安くなります。そのためには、減らせる荷物は減らすのが基本です。
荷物を減らすと、作業員を減らすこともできます。なので、まずは「荷物を減らす」のが、引越し費用を安くする最初のステップになります。
ただし、必要なものまで捨てないでくださいね。思い出の品も大切にとっておきましょう。
ここ3年ほど使ってないものは、あなたにとって不用品の可能性が高いです。この際、捨てる(あるいは売る)方向で検討してみてはどうでしょうか?
引越しは片付けの絶好の機会です。新居には、必要なものだけを厳選して持っていくのがスマートかもしれません。
ちなみに、「片づけ」は一種のスキルです。「考え方」と「やり方」を学んでないと、やる気だけではなかなかうまくいきません。
いろいろ本が出てるので、一度読んでおくといいかもしれませんね。一生使えるスキルになるのでおすすめです。
参考までに、初心者にもわかりやすい本を3つほど紹介しておきます。
メンタリストDaiGoさんが「片づけ本」を出してることからもわかるように、片づけには人間の深層心理が関係してきます。
心が整理できていると、部屋も片づくというわけです。どれも面白い本なので、一度読んでみることをおすすめします。
話を戻しましょう。
引越し費用を安くするもうひとつのポイントは、引越し業者の利益をギューッと圧縮することです。
利益ゼロの原価に近い金額まで安くさせるわけです。
そのためには、引越し業者同士で価格競争してもらうのが一番いいという話をしました。つまり、ライバル同士でバトルしてもらうわけです。
当然ですが、比較する業者の数は多ければ多いほど効果的です。2社よりも3社、3社よりも4社、できれば5社以上比較すれば間違いないでしょう。
ただし、引越し業者1つ1つに自分で連絡しててはめんどくさいので、一括見積もりのサービスを利用してください。これなら手っ取り早いです。
こちらから現住所と引越し先の住所を入力してみてください。
一括見積もりは無料で利用できます。
あと、見積もりを出してもらったからといって、無理やり引越しさせられることはないので安心してください。
利用者を守るためのサービスなので、あなたに不利になることはいっさいないです。
ちなみに、引越しの見積もりは、有効期限が「2ヶ月」となっていることが多いです。
なぜ有効期限があるのかというと、ガソリンの相場価格が大きく変動してしまうかもしれないからです。
逆に言うと、引越し2ヶ月前からドンドン予約が埋まりはじめるので注意しましょう。特に土日祝日とか、大安とかは、すぐに予約が埋まります。
1ヶ月前とかになってくると、平日でもトラックが手配できなくなってきます。トラックが手配しにくい中、なんとかして手配しないといけなくなるわけです。
するとどうなるか?
当然、トラックの使用料が割高になってしまいます。割引きしたくてもできなくなってしまいます。
なので、引越しの希望日が決まっているなら、2ヶ月を切った時点ですぐ見積もり比較しましょう。
そうしないと、希望日に引っ越しできなくなるおそれがあります。そして、思ったほど安くならなくなってしまいます。
これはぜひ覚えておいてくださいね!
見積もり比較はこちらを使うといいでしょう。日本全国の引越し業者が多数参加しているので、見積もり比較のメリットを最大限に感じられるはずです。
以上、引越し費用を安くする方法について説明してきました。
どれも基本的なことばかりでしたが、意外と知らないこともあったんじゃないでしょうか?
大切な大切なあなたのお金です。損したらもったいない。ぜひ参考にして、損しないようにしてくださいね。