<手順10>引越し完了!新居に荷物を運び入れる
新しい住居に荷物を運び入れる作業は、基本的には引越し業者さんが全部やってくれます。(作業員が1人の小規模引越しでは手伝わざるをえませんが)
なので、荷物の搬入は業者さんにおまかせして、あなたは、あなたしかできない作業をどんどんやっていきましょう。
荷物を運び入れる当日は、引越し業者さんよりも少し前に新しい住居に到着するようにしてください。
そして、新しい住居に「おかしな点」がないかどうかをチェックしましょう。たとえば次のような問題点がないかチェックするわけです。
- 床のフローリングに傷がないか?
- 壁に傷や汚れがないか?
- お風呂など、水回りにカビが生えていないか?
- 畳は新しいか? カビなど生えていないか?
- その他、気になることはないか?
もし、少しでも気になることがあれば、写真を撮ってください。そして、その写真がどういった写真なのか、あとで見てわかるようにメモ書きしておきましょう。
たとえば、写真のファイル名を「1.jpg」として、メモに「写真1はトイレの扉の傷、入居前からついていたもの」などと書いておくわけです。
そして、それらの証拠資料は、退去するときまできちんと保存しておきましょう。
引越し業者の作業員は、荷物をどんどん運び込んでくれます。ですが、運んだ荷物をどこに置けばいいかは、あなたの指示がないとわかりません。
そこで、あなたは、運ばれてきた荷物をどこに置けばいいかを、ひとつひとつ指示してあげましょう。
とはいえ、どこに何を置くかその場で判断するのは意外と難しいものです。
なので、できれば引越してくる前の段階で、どこに何を置くかをざっくり考えておくとスムーズです。配置図を用意できれば言うことなしですね。
運び込まれた荷物は、すぐに状態をチェックしましょう。
そして、もともとなかった傷や損傷が確認された場合には、引越し業者にすぐに連絡するようにしてください。
引越し業者は、全ての荷物を無傷で運搬する義務があり、傷がつく可能性がある場合は必要な「養生」をしなければなりません。
そのような対策を怠ったからこそ傷がついてしまったわけで、こちらが遠慮する必要はありません。
ちなみに、標準引越運送約款によると、引越し業者の責任は、荷物を搬入した日から3ヶ月間で消滅することが明記されています。
なぜ3ヶ月という期限があるのかというと、時間の経過とともに因果関係が不明確になってしまうからです。
- 荷物の搬入が終わったらすぐに状態をチェック
- 傷や損傷が見つかったら3ヶ月以内に引越し業者に連絡
傷や損傷だけでなく、荷物の「紛失」や「盗難」がないかも確認するようにしてください。
「ダンボールは全て届いていますか?」
「中身が抜き取られていませんか?」
このような確認のためにも、荷造りのときから、荷物をきちんと管理しておくことをおすすめします。