引越し業者がフローリングに傷をつけた場合は補償してもらえますか?
結論から言うと、必要な補償はしてもらえることになっています。その根拠は「標準引越運送約款 第九章 第二十二条」です。
こちら、フローリングに傷を付けられた場合などに、引越し業者が十分な配慮を行ったことを証明しないかぎり、補修などの対応を取る義務があることを定めたものです。
標準引越運送約款は、引越し業者が必ず守らなければならない業界ルールです。
それに明記されているわけなので、もし派手に傷つけられた場合には堂々とクレームを申し立ててかまいません。
補修費用が発生するのであれば、泣き寝入りしちゃダメです。主張すべきところは主張して、しっかり支払ってもらうようにしてください。
フローリングに傷がつきやすいというのはだれでも分かることです。
プロの引越し業者であればなおさら、きちんと配慮して荷物を運ぶことが求められるのは言うまでもないことでしょう。
- 必要な箇所に必要な養生をする
- 部屋の設備に一切損傷を与えない
- 運ぶものにも一切損傷を与えない
引越し業者の責任として、こういったことはあたりまえのことです。
そのうえで、仕事がていねいだとか、効率よく作業を行うだとか、プラスアルファの品質が求められるわけです。
ということでまとめますと、引越し業者がフローリングを傷つけたのであれば、堂々と補償を求めて大丈夫です。
ただし、本当にその引越し業者が傷をつけたのか? あるいは、別の第三者や、あなた自身が知らずしらずにつけてしまった傷なのか?
そこが不明確だともめるかもしれません。
なので、引越し業者が作業を始める前に、できるだけ写真を撮っておいたほうがいいですね。
お金がからむことは、とにかく「証拠」が重要になります。もしものときの自己防衛対策として、写真はどんどん撮るようにしてください。