標準引越運送約款「第九章 責任」について

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標準引越運送約款「第九章 責任」について

 

標準引越運送約款の第九章は、賠償金などが発生する条件等について書かれています。

 

( 責任と挙証等)

第二十二条 当店は、自己又は使用人その他運送のために使用した者が、荷物の荷造り、受取、引渡し、保管又は運送に関し注意を怠らなかったことを証明しない限り、荷物その他のものの滅失、き損又は遅延につき損害賠償の責任を負い、速やかに賠償します。

 

例えば、荷物の搬出時などに、作業員がフローリングに傷をつけてしまったようなケースでは、引越し業者が、床の養生など、十分な注意を払ったことを証明しない限りは、フローリングの修復費用をすみやかに賠償してもらえるという規定です。

 

( 免責)

第二十三条 当店は、次の事由による荷物の滅失、き損又は遅延の損害については、損害賠償の責任を負いません。
一 荷物の欠陥、自然の消耗
二 荷物の性質による発火、爆発、むれ、かび、腐敗、変色、さびその他これに類似する事由
三 ストライキ若しくはサボタージュ、社会的騒擾その他の事変又は強盗
四 不可抗力による火災
五 予見できない異常な交通障害
六 地震、津波、洪水、暴風雨、地すべり、山崩れその他の天災
七 法令又は公権力の発動による運送の差止め、開封、没収、差押え又は第三者への引渡し
八 荷送人又は荷受人等の故意又は過失

 

引越し業者が賠償する必要がないケースについて書かれています。

 

( 引受制限荷物等に関する特則)

第二十四条 第四条第二項各号に掲げる荷物については、当店がその旨を知って引き受けた場合に限り、当店は、当該荷物の滅失、 き損又は遅延について、損害賠償の責任を負います。

 

運送するために必要な設備がないことが分かっていたにも関わらず、運送を引き受けてしまった場合には、何らかの損害を生じた場合に損害賠償に応じることが規定されています。

 

2 貴重品、壊れやすいもの、変質又は腐敗しやすいもの等運送上の特段の注意を要する荷物( 第四条第二項各号に掲げるものを除く。)については、荷送人が第八条第一項の規定によるその有無の申告をせず、かつ、当店が過失なくしてその存在を知らなかった場合は、当店は、運送上の特段の注意を払わなかったことにより生じた当該荷物の滅失若しくはき損又は当該荷物により生じた他の荷物の滅失、き損若しくは遅延について、損害賠償の責任を負いません。

 

貴重品や壊れやすいものなどがある場合は、お客さんが引越し業者に伝えないといけなませんが、その連絡を怠ったまま、何らかの損害を生じた場合は、損害賠償には応じないと書かれています。

 

( 責任の特別消滅事由)

第二十五条 荷物の一部の滅失又はき損についての当店の責任は、荷物を引き渡した日から三月以内に通知を発しない限り消滅します。

 

クレームがある場合には、荷物の引渡し日から3ヶ月以内でないと一切応じませんと書かれています。

 

ただし・・・

 

2 前項の規定は、当店がその損害を知って荷物を引き渡した場合には、適用しません。

 

引越し業者が故意に事実を隠して、損害の発見を遅らせようとした場合には3ヶ月を超えて賠償に応じるという規定です。

 

( 損害賠償の額)

第二十六条 当店は、荷物の滅失又はき損により直接生じた損害を賠償します。

 

損害額を適切に判断してその実費を賠償するという規定です。

 

2 当店は、遅延により生じた損害については、次の各号の規定により賠償します。

一 見積書に記載した受取日時に荷物の受取をしなかったとき受取遅延により直接生じた財産上の損害を運賃等の合計額の範囲内で賠償します。
二 見積書に記載した引渡日に荷物の引渡しをしなかったとき引渡遅延により直接生じた財産上の損害を運賃等の合計額の範囲内で賠償します。
三 第一号及び第二号が同時に生じたとき 受取遅延及び引渡遅延により直接生じた財産上の損害を運賃等の合計額の範囲内で賠償します。

 

引越し業者側の責任で生じた遅延では、何らかの損害を生じた場合の賠償額については運賃等の合計額が上限になると書かれています。

 

ただし・・・

 

3 前項の規定にかかわらず、当店の故意又は重大な過失によって荷物の受取又は引渡しの遅延が生じたときは、当店はそれにより生じた損害を賠償します。

 

引越し業者側に重大な過失がある場合は、損害額の全額を支払うと規定されています。

 

( 時効)

第二十七条 荷物の滅失、き損又は遅延についての当店の責任は、荷受人等が荷物を受け取った日から一年を経過したときは、時効によって消滅します。
2 前項の期間は、荷物の全部が滅失した場合においては、見積書に記載した引渡日からこれを起算します。

 

引越し業者の責任は、荷物の受取日から1年を経過した時点でなくなると書かれています。つまり、引越し後、すみやかに損害の有無を自分でチェックしなければ、損害賠償を請求することができない場合があるということです。

 

ただし・・・

 

3 前二項の規定は、当店がその損害を知っていて荷受人等に告げなかった場合には、適用しません。

 

引越し業者が故意に隠蔽していた場合は1年を超えて損賠賠償に応じると書かれています。

 

( 連絡運輸又は利用運送の際の責任)

第二十八条 当店が他の運送機関と連絡して、又は他の貨物自動車運送事業者の行う運送若しくは他の運送機関を利用して運送を行う場合においても、運送上の責任は、この運送約款により当店が負います。

 

引越し業者が、下請け業者や協力業者を使って荷物の搬送を行うことがありますが、それらの業者が損害を発生させた場合でも、直接の責任は契約した引越し業者にあることを規定されています。

 

( 荷送人又は荷受人等の賠償責任)

第二十九条 荷送人又は荷受人等は、自らの故意若しくは過失により、又は荷物の性質若しくは欠陥により当店に与えた損害について、損害賠償の責任を負わなければなりません。ただし、荷送人 又は荷受人等が過失なくしてその性質若しくは欠陥を知らなかったとき、又は当店がこれを知っていたときは、この限りでありません。

 

お客さんの問題で、引越し業者に損害を与えた場合には、お客さんが損害賠償に応じる必要があると書かれています。


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